【コラム】後悔、先に立たず…

先週、地元浜名湖のゴルフ場で女子プロゴルフの試合が開催された。
自分が行ったことのあるコースでプロがどのようにゴルフをするのかが楽しみで、テレビにかぶりついて見ていた。

ゴルフは基本的に打つ回数(スコア)を少なくすることを競うスポーツである。
ゴルフをやる人なら誰しも、自分のスコアを更新することを目標にしていると思う。
ただし、毎回スコアを更新できるほどゴルフは簡単ではない。そう、失敗がつきものなのだ。

ゴルフを終えた後は必ずと言っていいほど、「あそこで池に入らなかったら、スコアが良かったのに!」とか「あの場面では、こっちに打っていればもう1打は少なく出来た!」などとたらればを語りだす。

後悔、先に立たずということわざがある。
広辞苑によると、「事が終わった後で悔いても、取り返しがつかないこと」とある。

要は、ゴルフが終わった後にスコアに関して話をしてもどうにもならないということ。
これはどんなものにも言えると思う。

相続に関しても同様だ。
相続の揉め事が発生した後に、「あの時に対策をしていたら…」などと思っても、どうしようもない
そうなる前に、対策すべきであったということである。

ただし、このように考えて行動することは難しい。
なぜなら、自分にそのような問題が起こるとは考えていないからだ。

これまでにも、想定される問題を提起し対策を促してきたが、実際に行動する人の割合は少ない。
そして行動しなかった人はみんなこう言う。「あの時に対策をしていたら…」

後悔、先に立たず。

この言葉を踏まえながら対策を考えられる人のみ、問題を未然に防ぐチャンスが増える。
事前に対策をして、事が起こった後のたらればをなくすようにしていきませんか?