相続対策の中で、遺言を作成すべきか迷っている人もいると思います。
私たちはすべての人に遺言を作成してほしいと思っていますが、お客様からの返答には「遺言を作るほどの財産はない」、「家族はみんな仲が良いから」などといって遺言を作成しないケースも多くあります。
改めてお伝えしますが、私たちは全ての人に遺言を作成してほしいと考えています。
これは遺言があることによって無用なトラブルを避ける意味があります。
遺言がないことで揉めてしまったら、取り返しがつかないのです。
遺言作成は揉めないための対策を備えています。
みなさん、遺言を作成することを考えていきましょう!
これだけでは遺言を作成する気にならないと思いますので、とある事例を紹介します。
これを見て、「遺言を作るほどの財産はない」、「家族はみんな仲が良いから」といって遺言を作らない人にも他人事ではないことを意識してもらいたいと思います。
事例紹介
家族関係などはこちらの図を見てください。
父母は、家族間の仲が非常に良いと話していました。
毎年末には家族みんなが集まり、長期休暇では旅行に行き、とにかく仲が良いと話していました。
〜 相談経緯 〜
父母は、父が所有している家を長女に相続させたいと思い相談に至りました。
私からは遺言を提案し、父母は作成に意欲的な状況でした。
が、その場で即決することなく家族全員に相談してから決めるとの回答をもらいました。
その後、家族全員が集まった席で相談した結果として、遺言を作成しないという結論に至ったことを報告されました。
なんでも、長男と長女から遺言はいらないと言われたため、とのこと。
長男と長女が遺言をいらないといった理由が、「こんなに仲が良いからわざわざ遺言を作る必要はない。長女が自宅を相続するということはみんな理解しているから、遺言を作成する費用などがもったいないよ!」というもの。
父母としても自分の子らにそのように言われたらこれ以上手続きを進められないとのことで、結果として遺言作成をしないこととなりました。
〜 父の死亡後… 〜
父の死亡後に、長男と長女で揉めることとなってしまった。
長男としてはその妻からたくさん相続しろとつつかれ、長女としてはこれまで親の世話をしてきた実績を金銭として欲しいと言い、お互いの主張がぶつかり合った。
母の、「あんなに仲が良かった兄妹がこんなことになるんだったら、あの時遺言を作っておけば良かった」という言葉が全てを物語っている。
このような事例が多数あるのが相続の現場です。
なんとなく大丈夫という状態ではなく、何があっても大丈夫という状況にすることが必要です。
あなたの家族は大丈夫ですか?
いかがでしたか?
あなたも事前準備によって、このような事態にならないような対策をしていきましょう!
弊社では遺言作成に関する相談をお受けしております。お気軽にご相談ください。