willingwork株式会社の守田です。
今日は私たちの相続相談に対するスタンスについてマジメな話をします。
早速ですが、購買代理と販売代理という言葉を知っていますか?
私は約2年半前に早稲田大学の講義を受ける中で初めて知った言葉でした。
それが私たちの相談スタンスの源泉となっているので、解説しながらご紹介します。
① 購買代理とは家電量販店のイメージ
購買代理とは「その人にあった商品やサービスを探し、提案して購入してもらうこと」です。家電量販店をイメージしてもらえるとわかりやすいです。家電量販店では、洗濯機が欲しいというとその人の家族の人数、配置場所、ライフスタイル、何を洗濯するかなどに合わせて色々なメーカーの中からぴったりな洗濯機を提案してくれます。
相続相談で言えば、家族関係や財産状況を踏まえながらどんなことが心配か、またどうなることが理想かを聞きながら対策を提案することが購買代理のイメージです。
② 販売代理とはテレビショッピングのイメージ
販売代理とは「企業が持っている商品やサービスを買ってもらう人を探すこと」です。テレビショッピングが良い例です。商品紹介をして、使用者の意見を公開し、買いたい人はいませんか?と探すものです。独特な語り口調、商品の特徴の繰り返しなどをして書いたくなるような欲求に訴えかけて来ます。実際に私も腹筋マシーンを購入したことがありますが、今は家の片隅に眠っている…
相続相談で言えば、家族関係や財産状況も聞かずに商品やサービスの提案をすること、これが販売代理のイメージです。
willingwork株式会社としてのスタンス
どちらが良いか悪いかということはないですが、私たちは購買代理のイメージで相続相談をします。なぜなら、相続相談は100人いたら100通りの提案があって然るべきで、特定の商品を買ってくれるだけの人を探すことは真の相続対策にならないと考えているからです。個々の事情により、必要な商品やサービスは異なるので購買代理に適正があると思います。
「おいおい、willingwork株式会社では遺言作成というサービスしかないじゃないか。それは販売代理だろ?」と思われるかもしれません。その通りです。
言い訳になりますが、遺言は全ての相続対策をしたい人が作成すべきものなので販売代理のイメージで提供することも良いと考えています。これまで300件超の遺言作成に携わって来ましたが、「遺言があって大変になった」「遺言なんてなければよかった」と聞くケースはありませんでした。よって遺言は全ての人に提案していきます。(相続人が一人であるケースなどは除く)
私たちは、自社で遺言作成サービス以外については購買代理を徹底しています。例えば、弊社では保険販売をしておらず、保険の活用が対策になると思えば保険会社を紹介しています。また認知症対策が必要であれば司法書士や社会福祉士を紹介したりしています。
よって、何がなんでも遺言を作ってくれる人を探すという姿勢ではありません。
一人でも多くの相続に悩む人を救いたいという願いから、私の相続相談に対するスタンスが形成されています。それがこの購買代理モデルによる相談の実践です。「何か商品やサービスを売られるのではないか?」と心配せずに、気軽に相談してもらえるような相談を心がけています。きっとご満足いただけると思います。
私たちと一緒に相続の不安がない生活のための準備をしていきましょう!